家というのは丁寧に住んでいても自然に劣化していってしまいます。賃貸であれば引っ越せば良いので劣化しても問題ありませんが、持ち家となるとそうはいきません。簡単に手放すことはできませんし、売ったり貸したりするのも難しいです。そのため、老朽化が深刻な問題となってきても我慢して住み続けている人は多く存在します。
しかし、比較的お金に余裕のある人や住環境を重視する人はある程度老朽が進むとリフォームをする方が多いです。その判断は間違っていないのですが、リフォームの時に風呂をそのままにするという人がいるというのは問題です。リフォームと言っても家を全部するのは予算的にも難しいものがあります。それゆえに部分的に行うことが多く、基本的にその時にリフォームされるのはキッチンや部屋であり、トイレや風呂は除外されやすいです。
よっぽどのことがなければ多くの場合放置されます。しかし、この風呂こそ最もリフォームをしなければならない場所ということが出来ます。風呂というのは狭い空間で熱い湯と冷たい水が扱われます。温度変化が激しいうえに、湿度も高く、狭く閉鎖的なため空気もこもりがちです。
そのような場面では表面的にはカビが蔓延するなどの被害があります。また、風呂の壁裏ではシロアリの繁殖なども多くみられるのが実情です。カビには対策をしてもシロアリは見えないこともあり対策を怠っている人も多いですが、湿気の多いこの場所はシロアリにとって最大の棲み処です。ゆえに真っ先に目を向けるべき場所なのです。